わかっている人、わかっていない人

 部下が私のところに来る、最近の若い者はこんなことも知らないと。昔の私もそうだったかもしれない(もう記憶にないが)。しかし、今は少し違う。誰でも、いくつになっても、知らないことがあると思う。
 私自身、今となれば恥ずかしいことをしてきた。就職活動の時、履歴書の写真にセーター姿のスナップ写真を張り付け、面接官に突っ込まれた。その年になってそんな常識が、何てことはよくあることだと思う。ある時初めて気付き、それが世間の時間的尺度からは少し遅れてしまっていたとしても、その時修正すれば良いのだと。そのような経験を今までの人生でしてこなかっのだから。
 むしろ問題があるのは、わかっていて修正しない人だと思う。実は自分がすべきことがわかっているのに、そのように行動できていないタイプの人間のほうが問題があるのではないだろうか。自分のすべきことがわかっている(つもり?)のに、実行しない人間、他人のことではなく、私自身のことだ。