小心者

 中学に通う息子の中間考査の成績表がテーブルの上に広げられていた。一瞬目に入ったが、直ぐに畳んだ。息子に期待しているのだが、現実を見ようとしない。実際の成績はまったく知らない。子どもの成績表は小学生の時から見たことがない。見る勇気がない。以前載せたが、測量士補の試験を受けた後も、毎日気になって落ち着かないのに、自己採点に踏み切るまでに、2週間もかかった。子どものことも、いずれは現実を知ることになるのに。このような人間だから、何ごとも最悪のケースを予測し、そうならなかったときは(実際の場合はほとんどがそうなのだが)、ラッキーだったと思って生きている。